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JTI:どのような方法でインターンシップを3ヶ月で導入したのか?

JTIは、年間を通して様々な職種のインターンシップを実施しており、インターンシップ後の多くは継続してJTIに残ります。アンジェリナ・ルシェヴァは、そのうちの1人で、現在はインナーブランディングと社内コミュニュケーションの分野のスペシャリストとして活躍しています。VCVのイベントにて、アンジェリナはJTIがどのように実践的なインターンのプログラムを3ヶ月でコンセプトから導入まで成功させたのかを参加者に発表しました。
インターンシップについて

私は、JTIで2年間働いており、インターンシップを終えてからは、インナーブランディングに携わってきました。インターンシッププログラムは、採用のプロセス上で重要な手段の一つだと私は思います。JTIは、世界で二番目に大きいタバコの会社であり、現在まで多くの優秀な人材をインターンを通じて採用してきました。JTIのインターンプログラムは、インターン初心者にとっても、キャリアのスタートにおいても、実践的な知識と経験が得られるとてもいい機会だと思います。


MAKE IT BRIGHT:インターンシッププログラム
多くの優秀な応募者の中からトップの人材を採用することは、会社にとって大きな課題です。そこで、今年から始まったプログラムが、MAKE IT BRIGHT
このプログラムは、特にJTIが将来への期待を寄せるZ世代(1990年代後半から2000年生まれの世代)にフォーカスしている世界規模のインターンで、各地域での選考を勝ち抜いた国の代表たちは、他の国の参加者たちと競い合います。スイスでのピッチに勝利した1チームには、ザンビアでの児童労働防止についてのプロジェクトなど、長期間の社会的プロジェクトへの参加権が与えられます。JTIが行うこの社会的プロジェクトは、すでに17ヶ国で成功しており、優秀な内定候補者を選ぶためにとても有効な手段であると示してきました。



JTIが直面した課題
(本件はロシアでの導入事例になります)準備開始当初は、採用段階以前の問題を含める、多くの課題に直面しました。


・締め切り
11月末に本社がインターンの時期を設定してから、3月までの期間にコンセプトベースからプログラムを練る必要がありました。3か月という期間はかなり短い期間でした。


・チーム登録
競争はチーム間で開催され、各チームは2人で構成されていました。各個人の結果によってチームの順位が決まるため、JTIはすべての選考の段階で2人の参加者に目を通す必要がありました。パートナーの1人が競争から脱落した場合、チームは自動的に競争から脱落します。


・評価の客観性
JTIでは、人事からマーケティングまで、あらゆる分野のインターンを募集しています。採用において、採用マネージャーと採用担当者の持つ一定の基準を用いて、候補者を同じ基準で評価したかったのです。基準は誰にとっても理解されやすく、また結果はすぐアカウントに反映されるようにする必要がありました。



|解決に向けて実施したこと・自動化
私たちにとっての最初のステップは、候補者の選抜が行われるプラットフォームの決定、ロシアのサーバーに関する技術的な問題を解決することでした。JUMPインターンシップ(過去のインターンプログラム)においてVCVと協力していた際には、プロセス全体の完全な自動化、以前の3倍の採用スピード、1名の採用担当のみでの運営などの多くの良い結果が得られました。MAKE IT BRIGHTの実現に向けても、VCVと話し合いを重ねました。

・チーム登録段階でのコミュニケーション
書類選考から最終選考の終わりまで、採用担当はサイト上で紐付けられている両方のチームメンバーのプロフィールを同時に見ることができます。チームのメンバーの1人が不合格となった場合、採用担当者は2人目のメンバーを見る必要はなく、パートナーのプロフィールはすぐに「不合格」とマークされました。

・評価の基準化
候補者の評価ができるだけ客観的になるように努めました。複数の従業員がコメントを残し、候補者にポイントを与えることができたり、採用担当から専門分野の現場の管理職まで、さまざまな部門の人が選考に携わりました。従業員がポイントを付け、システムが自動的に平均値を計算し、規定の評価基準に沿って表示されるため、追加の分析は必要ありませんでした。

・面接プロセス
書類選考後のプロセスは次のように設定されました。
・2人のチーム代表のうちの1人が、自分自身およびパートナーに対してのアンケートに記入します。
・両方の候補者がビデオ面接に合格した後は、オリジナルアイデアのビデオプレゼンテーションを共同で作成します。



達成されたこと
・短期間でのプロジェクト企画
3か月という期間でこのグローバルな規模感のインターンプログラムをコンセプトから企画、実行できたこと

・スムーズな選考プロセスプロセス全体の完全な自動化が一番重要でした。細かい連絡や調整に対して時間をかける必要がなく、選考にフォーカスする事ができたためです。またVCV上で簡単にコメントを残すことができ、各担当者のコメントは、各候補者の個人プロフォールに反映されていたため採用担当者は簡単に情報を確認することができたこと

・ブランディングの向上MAKE IT BRIGHTの場合、新しいテクノロジーの導入がZ世代を引き付け、プログラムの選考段階と内容について多くのポジティブなレビューを受けています。参加者は引き続きJTIのイベントに参加し、将来のインターンシップにさらに関心を持ってくれています。

・インターンシップ後について
現在、プログラムは発展途上の段階にありますが、既に多くの内定候補者が出る結果となりました。インターンシップは採用において重要な手段の一つである事を改めて実感できました。